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EV大国の中国北京自動車ショー ホンダやVW、最大市場でEV戦略車を発表 

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会場では感染対策を徹底する(上汽GM五菱汽車のブース)

世界最大級の自動車展示会、北京国際自動車ショーが9月26日に開催された。新型コロナウイルスの感染拡大で米デトロイトのショーなどが相次ぎ中止となるなか、感染拡大後に世界で開かれた最大の自動車ショーとなる。出展された新車のうち約4割が電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)など新エネルギー車となっており、ホンダやトヨタ、独フォルクスワーゲン(VW)などの大手が自社ブランドのEVを披露した。新型コロナウイルスの感染拡大で先行きが不透明ななか、世界最大のEV市場である中国を起点に世界展開を加速したい戦略が透ける。

ホンダは初めて「ホンダ」ブランドのEVのコンセプト車を公開した

ホンダは初めて「ホンダ」ブランドのEVのコンセプト車を公開

ホンダは中国で初めてとなる「ホンダ」ブランドのEVのコンセプトカーを披露した。井上勝史中国本部長は「中国の新たな電動化社会にふさわしい乗り物として近い将来に具現化したい」と語った。主力の多目的スポーツ車(SUV)の「CR-V」で初のプラグインハイブリッド車(PHV)も公開した。30年までに世界販売の3分の2をEVなど電動車にする計画の達成に向け、新車投入を加速する。

FCV「ミライ」などを公開したトヨタ自動車

FCV「ミライ」などを公開したトヨタ自動車

トヨタ自動車は燃料電池車(FCV)「ミライ」や、自動運転のEV「イーパレット」を披露した。上田達郎・中国本部長は「今年、中国でのハイブリッド車(HV)の累計販売台数が100万台を超えた。今後もFCVやEVなどを含めて展開していく」と語った。自動運転のEV「イーパレット」も披露され、すでに高級ブランド「レクサス」などEVを中国で販売しており、電動車の品ぞろえ拡充を急ぐ。

独フォルクスワーゲンはEVのSUVを発表した

独フォルクスワーゲンはEVのSUVを発表した

欧米系では中国でシェア首位のVWが世界戦略車で、10月に中国で発売する多目的スポーツ車(SUV)のEV「ID.4」などを発表。米フォード・モーターもSUVのEV「マスタング・マッハE」を発表した。

EV大国の中国

大手各社が中国でEVなどの新型車のアピールに力を入れるのは、中国市場が新型コロナを受けた需要低迷からいち早く回復し、成長に転じていることも大きい。
中国はもともと19年のEV販売が約100万台と世界の約半分を占める「EV大国」だ。EVなど新エネ車も回復が鮮明で、政府主導の地方での販売促進策などが奏功し、7月の販売台数は前年同月比19.3%増と13カ月ぶりのプラスだった。
世界では欧州や米カリフォルニア州で自動車に対する環境規制の動きが一段と強まる。大手各社は最大市場の中国で勝ち抜く力を磨くことで今後の世界展開につなげたい思惑もありそうだ。
足元の中国のEV市場では高級車の台頭が目立つ。米テスラは1月から、上海で新設した工場から小型車「モデル3」の一般向け出荷を開始。実売価格は約27万元(約420万円)と従来より3割以上安くなり、20年に入ってからの中国での販売台数は前年の約2倍で推移している。
「中国版テスラ」と呼ばれる中国の新興EVメーカーの売れ行きも好調だ。筆頭格とされる上海蔚来汽車(NIO)の李斌(ウィリアム・リー)CEOは26日の記者会見で、「8月の納入台数は過去最高となった」と胸を張った。
ただEVの競争は激化している。中国の新興EVメーカーの有力な一社だった拝騰(バイトン)は資金繰りに行き詰まり、7月から事業の大半を停止した。新型コロナ禍で今後は優勝劣敗が一段と進みそうだ。中国のこうした勢力図の変化は、世界の今後のEV競争を占う試金石にもなりそうだ。

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