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新型コロナウイルスがMaaSの未来に与える影響とは

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コロナ禍でMaaSの未来が激変する?

各国の自動車メーカーなどがこぞってMaaS開発を進めてきていたが、新型コロナウィルスの影響でその未来が揺らぎつつある。これまで描いていた未来のMaaS社会がコロナによってどう変化していくのか? 変わりつつあるMaaSの未来の姿を考える。

そもそもMaaSってなに?

MaaS(Mobility as a Service)とは人の移動を最適化するために考えられたモビリティのためのサービスのことで、具体的には移動手段の選択や予約、決済までをオンラインで一括できるサービスのことを指す。これまでは乗り換え案内などで提案された内容に従って個別に手配するしかなかったが、MaaSではシェアリングサービスや鉄道やバス、飛行機などの交通機関をワンパッケージで予約・決済できる取り組みが可能となる。移動性が重要なため、スマホ(アプリ)での使用が主流となっている。
一昔前はマイカーを持つことが大人として成功の証しでもあり、モテるためにこぞってクルマを買う時代もあった。しかし、今やマイカーを持たない人が増え、特に若い世代でのクルマへの関心は年々低下しているとも言われる。また、高齢者にとってはクルマの運転が負担になってきているという現実もある。つまり、クルマがどんどん売れなくなっているから新たなサービス提供が必要なのだ。若者のクルマ離れ&高齢者の事故解消などの諸問題を解決する、MaaSはそんな時代を背景に誕生したサービスである。

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シェア電動キックボードが大流行のフィンランド

MaaSでキックボード? 進んでいる海外の交通事業

既にフィンランドをはじめとした海外では実に様々な交通手段が実用化されている。Googleで経路を探索すれば地域によってはカーシェアリングや電動キックボードまでがその中に含まれたりもする。残念ながら日本ではライドシェアがなく、電動キックボードは原動機付自転車の扱いとなるなど、その選択肢は狭められてしまっている。


伊豆のMaaS実証実験「Izuko」

バス・電車など”今”の交通機関で実証実験

MaaSの最終形のイメージは「目的地を設定すると完全自動運転車の電気自動車が迎えに来てくれて送り届けてくれる」ことになるが、現実はそう簡単にはいかない。そこで足元でのサービスとして、現状で利用できる交通手段を活用することからスタートしているのだ。これが実現すれば様々なアクセスの効率化につながるわけで、世界はあらゆる分野のサービスを巻き込んでMaaS実現へと向かっていたのだ。

人気だったカーシェアにストップ! コロナで描いていた未来が激変

MaaSを実現するの主要なサービスの一つにカーシェアがある。ところが新型コロナウイルスの影響で、躍進を続けてきたカーシェア業界に暗雲が立ち込めている。消毒など新型コロナウイルスにどう対処していくべきかという物理的側面と、不特定多数が利用するサービスに対する生活者の心理的側面への影響に対する懸念だ。今後シェアリングサービスは敬遠される可能性が高く、これは個人間シェアリングについても同様だ。第三者が使用した後に同じ車両を利用するのやはり抵抗があるだろう。

世界が超小型モビリティにシフトする可能性も

カーシェアと異なり、追い風になりそうなのは小型モビリティだ。新型コロナウイルスの影響で、公共交通機関の移動はリスクを伴う。さらに個室空間が確保されるマイカー需要は伸びるはずだ。そんな時代に注目すべきはシティユースをターゲットにした小型モビリティの普及かもしれない。テレワークが進めばオフィスは必ずしも都心にある必要はない。郊外にオフィスを構え、必要なときだけ小型モビリティでオフィスへ顔を出す。一斉に顔を合わせる必要があれば、すべてリモートで行えば事は済む。感染症と共に過ごす時代がMaaSのあり方に大きな変化を生み出すことになるかも知れない。

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